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212第 22 表 13 号墓出土遺物の観察一覧表

ドキュメント内 浦添市文化財調査報告書 | 浦添市 (ページ 103-106)

第 10 節 14 号墓

 墓は調査区西側の丘陵下段に位置し、東隣に 13 号墓、西隣に 15 号墓が所在している。該墓は墓 口前に崩落土が 1 m程堆積していて、墓口上部がわずかに開いた状態で発見された。

 墓口の寸法は、幅 0.6 m、高さと羨道の長さは 1.2 mで、墓口の方位は北東(N36°E)に開口している。

閉塞方法は、墓庭に廃棄された石灰岩や砂岩の礫石の状況から加工及び非加工の積石によるものと推 察された。石灰岩を加工した石は墓口幅とほぼ一致する比較的大きな方形状で、砂岩は拳~頭大の自 然石であった。

 墓室には棚は無く、平面形は台形状で 1 類 b に分類される。墓室の寸法は幅 1.8 m、奥行き 1.4 m、

高さ 1.15 mで、蔵骨器を 10 点安置していた。蔵骨器の種別は全てマンガン釉甕形で、破損してい るものや蓋が落下しているものもみられたが、ほとんどの身が直立状態を保ち、屋門も概ね墓口に向 けられていたため、原位置を保持した状態と判断された。なお、第 42 図の蔵骨器配置図 No.6 ~ 10 は、底部の周りに配石して蔵骨器を据えていた。

 墓庭は、庭囲いが確認できないため範囲は不明だが、西側に脇墓 (14-2 号墓 ) が構築されていた。

脇墓は天井が崩落していた埋没墓で、内部から一次葬人骨が検出されている。

 墓の造営年代を明らかにすることはできなかったが、蔵骨器の銘書の古い年代は「光諸 5 年(1879 年)」で、新しい年代は「昭和 19 年」が確認されたことから、少なくとも 1944 年までは墓が機能 していたことが窺える。出土遺物は、墓との関連性は断定できないものの墓庭堆積土中から漳州窯産 青花皿(16 世紀末~ 17 世紀:第 45 図 233)の底部資料が得られている。

図版 40 14 号墓 1段目:墓の位置

2段目左:墓の外観 右:墓室内の蔵骨器安置状況

4

5 6 7

1 8

2 3

マンガン(1~10)

マド枠・屋門の向き 9 10

図版 41 14 号墓 墓室内の蔵骨器安置状況 第 42 図 14 号墓 平・断面、蔵骨器配置

S=1/60

3m 0

< 墓室横断面図 >

< 平面図 >

<縦断面図>

< 蔵骨器配置図 >

EL=103.700 m

EL=103.700m

1

2 4

1

7 9 10

 (蓋)①つまみ ②文様・部位等 ③調整痕他  (身)①正面示形 ②文様等 ③調整痕他

213

マンガン釉甕形(蓋)

32.9 26.6 15.8 12.4

①有孔宝珠。つまみ台2段。

②鍔2.9cm。かえり無し。

③外面:水挽き、回転ヘラ削り。内面:

水挽き。内外面とも石灰粒が顕著に認 められる。

昭和拾九年申 九月四日吉日 金城蒲骨洗

洗骨:1944 墓室

№1

214

マンガン釉甕形(身) 32.6 35.6 23.6 71.6

①屋門:アーチ形貼付。

②横帯凹3・凹1・凹3・凹4。肩部:沈線 蓮葉文。腰部:沈線波状文4段。底面 孔:三日月形12個。底部立ち上がりに 三日月形の穿孔4個。口縁内面に銘書 有り。

③外面:器面全体にナデ、胴下部ヘラ 削り。内面:水挽き。

昭和十九年九 月四日吉日金 城蒲骨洗

洗骨:1944 1 男性 成人 墓室

№1

215

マンガン釉甕形(蓋)

28.4 22.1 14.5 11.1

①有孔宝珠。つまみ台1段。

②鍔3.0cm。かえり無し。

③外面:水挽き、回転ナデ。内面:水挽 き。

墓室

№2

216

マンガン釉甕形(身) 29.4 29.1 19.2 55.8

①屋門:アーチ形貼付。

②横帯凹1・無し・凹3・凹3。肩部:沈線 蓮葉文。胴部:沈線蓮華文。腰部:沈線 波状文2段。底面孔:方形36個。底部立 ち上がりに穿孔52個。

③外面:器面全体にナデ、胴下部縦位 と斜位のヘラ削り。内面:水挽き、ヘラ 削り。

1 1

不明 不明

成人 胎児~

乳児 墓室

№2

217

マンガン釉甕形(蓋)

27.8 20.8 14.4 10.1

①有効宝珠。つまみ台2段。

②鍔2.9cm。かえり3.5mm。

③外面:水挽き後、体上部回転ヘラ削 り。内面:水挽き。

明治四十四年 亥旧六月十日 洗骨/次男金城 蒲並仝人長男 太良遺骨/二人 合葬

洗骨:1911 墓室

№3

218

マンガン釉 甕形(身)

25.7 30.2 18.7 53.0

①屋門:アーチ形貼付。

②横帯凹2・凹1・凹3・凹3。肩部:沈線 波状文。沈線蓮葉文。胴部:沈線蓮華 文。腰部:沈線波状文2段。底面孔:半 月形11個。脚付3個。

③外面:器面全体にナデ。内面:水挽 き、回転ヘラ削り。

1 女性 成年 墓室

№3

219 図版43

マンガン釉甕形(蓋)

22.3 17.1 09.8 07.6

①有孔宝珠。つまみ台1段。

②鍔2.1cm。かえり1.5mm。

③外面:水挽き後、上部回転ヘラ削り。

内面:水挽き。

光緒二十二年 丙申九月十日 洗骨/次男蒲金 城長男亀

洗骨:1896 墓室

№4

220

マンガン釉甕形(身) 18.1 21.7 13.8 36.3

①屋門:アーチ形線彫り。

②横帯凹2・凹1・凹3・凹4。肩部:沈線 葉文。胴部:沈線蓮華文。腰部:沈線波 状文、底面孔:円形7個。脚付3個。

③外面:器面全体にナデ、胴下部回転 ヘラ削り。内面:水挽き、回転ヘラ削り。

1 不明 胎児~

乳児 墓室

№4

221

マンガン釉 甕形(蓋)

18.4 13.8 08.9 06.3

①有孔宝珠。つまみ台1段。

②鍔2.3cm。かえり無し。

③外面:水挽き後、体上部回転ヘラ削 り、下部回転横ナデ。内面:水挽き。

次男金城蒲長 女ゴザ明治四 十四年■■六 月七日洗骨

洗骨:1911 墓室

№5

222

マンガン釉甕形(身) 19.3 22.0 14.4 37.2

①屋門:唐破風形線彫り。

②横帯凹2・凹1・凹3・凹3。肩部:沈線 葉文。胴部:沈線華文。腰部:沈線波状 文、底面孔:隅丸方形11個。

③外面:器面全体に丁寧なナデ、胴下 部回転ヘラ削り。内面:水挽き。

1 1

不明 不明

小児 胎児

墓室

№5 寸法 観察所見

(cm)

挿図番号

図版番号 名称 銘書年代 出土

地点 被葬者

人数 性別 年齢

第43図

ドキュメント内 浦添市文化財調査報告書 | 浦添市 (ページ 103-106)